サトシ「いけっ、ピカチュウ! エレキボール!」
実況「やりました! メガルカリオを倒し今大会でも優勝を収めたのは??」
実況「マサラタウンからやってきたサトシ選手????っ!」
ワアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!
サトシ「ついに……やり遂げたんだ……」
サトシ「時間はかかったけれど……ついに……」
サトシ「イッシュリーグも、制覇した!」
ピカチュウ「ピッカー!」
タケシ「もう到底、及ばないところまでやってきたんだな」
ハルカ「5大会連続優勝かも!」
マサト「次はカロスリーグかな!?」
ヒカリ「少し、休ませたほうがいいわ」
デント「そうだね、ここのところサトシは戦いっぱなしだ、バッドテイストだよ」
アイリス「マサラタウンでゆっくり休んだほうがいいんじゃないかしら」
シゲル「リーグも物足りなくなってきたな……そうだろ? サトシ。次のお前の目標は……」
サトシ「わざわざ集まってくれたのは、みんなに知らせがあるからなんだ」
ヒカリ「知らせ?」
マサト「今度はカロスリーグに行くんでしょう?」
サトシ「いいやマサト。俺はこれからシロガネ山に行く」
シゲル「フッ」
カスミ「ま、まさかサトシ……」
タケシ「サトシ、妙なことを考えるのはよせ! あの人と戦うつもりなんだろ……?」
サトシ「ああ、そうだ」
サトシ「やってみなくちゃ、わからないさ」
ヒカリ「サトシ、やめて……」
マサト「『あの人』って誰なの?」
デント「遠く離れたイッシュにも、その噂は伝わっているよ」
アイリス「最強のポケモントレーナー、レッド……」
サトシ「俺がこれまでリーグを勝ち抜いてきたのは、名声のためじゃない」
サトシ「俺が、俺だけが、レッドさんに伝えられることを伝えに行くんだ」
カスミ「それってまさか……」
シゲル「ごちゃごちゃうるさいな。行きたいなら行けっての」
タケシ「シゲル!」
シゲル「どうせ、心は決まっているんだろ?」
サトシ「ああ!」
サトシ「リザードン、行こう」
タケシ「サトシ……」
サトシ「必ず、戻ってくる」
ヒカリ「どうか、死なないで……」
オーキド「うむ」
サトシ「ありがとうございます。この6体で行きます」
オーキド「サトシ……本当に行くのか?」
サトシ「ええ、決めましたから」
オーキド「このまま、彼と無縁に過ごしたっていい。君には名声も相棒も、君を好いてくれているたくさんの人もおるじゃろ」
サトシ「ええ。でも……俺は実力者である以前に、一人のポケモントレーナーです」
オーキド「……」
サトシ「行ってきます」
レッド「僕は実力者である以前に、一人のポケモントレーナーです」
オーキド「わかっておる、だがこれ以上……」
レッド「オーキド博士、最初にもらったこいつ、強くなりましたよ。誰にも負けないくらいに」
オーキド「……つい先程、2人の少年が旅立っていったよ」
レッド「そうですか。いつか、バトルする時がやってくるかもしれませんね」
レッド「オーキド博士、感謝しています」
レッド「……エーフィを、頼みます」
サトシ「着いた」
ピカチュウ「ピカ」
サトシ「あそこに立っているポケモントレーナー」
サトシ「あれは間違いなく、最強の」
サトシ「ポケモントレーナー、レッド……」
レッド「……」
サトシ「あなたを、取り戻しに来ました」
レッド「待っていたよ、最強のポケモントレーナー」
サトシ「俺が?」
レッド「そうだろ? 5つのリーグを勝ち抜いた」
サトシ「……ええ」
レッド「懐かしいな、僕もお母さんに特製の帽子を作ってもらったよ」
サトシ「あなたは、みんなに愛されていました」
レッド「……はじめよう、おしゃべりは苦手だ」
サトシ「ええ。いけ、ピカチュウ!」
レッド「……」
ピカチュウ ピカチュウ
??? カビゴン
??? ラプラス
??? フシギバナ
??? リザードン
??? カメックス
レッド「いけ、ピカチュウ」
レッドのピカチュウ「ピカ!」
サトシ「ピカチュウ、10万ボルト!」
サトシのピカチュウ「ピ?カ?」バチバチ
レッド「ボルテッカー」
レッドのピカチュウ「ピカ!」ドンッ
サトシのピカチュウ「ピッ!」
サトシのピカチュウ「ピッ、ピッ、ピッ……」ゼエゼエ
サトシ「休んでくれ、ピカチュウ!」
サトシ「一撃でこの威力……やっぱり強い!」
サトシ「電気タイプには地面タイプだ! 行けっドンファン!」
ドンファン「ドーン!」
レッド「……」
サトシ「ドンファン、じしんだ!」
ドンファン「ドオオオォォォォン!!」
ピカチュウ「ピカ!」
サトシ「ぐっ」
レッド「そのまま10まんボルト」
ピカチュウ「ピカァ!」
サトシ「ドンファンには効かないぜ!」
レッドのピカチュウ「チュー!!」ビリビリ
ドンファン「ドオオオオオオオオオオン!!」グラ
サトシ「そんな! じめんタイプのドンファンが!」
レッド「アイアンテール」
ピカチュウ「ピッカ!」
ドンファン「ドオオオオオオオン!」
サトシ「ドンファン!」
ドンファン「ドーン……」キュー
ピカチュウ ピカチュウ
×ドンファン カビゴン
??? ラプラス
??? フシギバナ
??? リザードン
??? カメックス
サトシ「頼む、ジュカイン!」
ジュカイン「……ケッ」
レッド「戻れピカチュウ」
レッド「いけ、フシギバナ」
サトシ「リーフブレード!」
レッド「……!」
レッド「ヘドロばくだん」
フシギバナ「バナー!」ドドドドドドド
ジュカイン「ジュカ!? ジュカー!」
サトシ「ジュカイーン!」
サトシ「ジュカイン、ゆっくり休んでくれ」バシュッ
レッド「……」
ピカチュウ ピカチュウ
×ドンファン カビゴン
×ジュカイン ラプラス
??? フシギバナ
??? リザードン
??? カメックス
サトシ「いけっミジュマル!」
ミジュマル「ミジュマー」
レッド「……!」
レッド「サトシくん、君は僕に勝つ気があるのかい?」
サトシ「え?」
そして今度は相性が悪く、進化すらしていないミジュマルだなんて……」
サトシ「相性だけでポケモンバトルは決まらない!
それは、あなた自身がよくわかっていたことじゃないんですか!」
レッド「……」
ミジュマル「ミジュッ、ミジュマーッ」シュパッ
レッド「リーフストーム」
フシギバナ「バナァー」ブオオオオオオオオオ
ミジュマル「ミジュー」ガッ ガッ
サトシ「耐えろミジュマル!」
レッド「ヘドロばくだん」
ミジュマル「ミジュッ!? ミジューッ!」ドサッ
サトシ「ミジュマル!」
ミジュマル「ミ、ミジュー」グッタリ
サトシ「どくを食らったのか……」
サトシ「……戻ってくれ、ミジュマル」バシュッ
サトシ「ゴウカザル、頼んだ!」ボンッ
ゴウカザル「ウキャー!!」ボオッ
レッド「……」ニャ
レッド「フシギバナ、ヘドロばくだん」
フシギバナ「バナァー!」ドドドドドドド
サトシ「交代しない!? かわしてフレアドライブ!」
サトシ「かわさない!?」
ゴウカザル「ウッキャアァー!!」ドーン
フシギバナ「……」ジュー
サトシ「……どうして……さっきあなたは相性の悪いポケモンで無理に戦うのは、いい策じゃないって……」
レッド「……」
フシギバナ「……」ゴオオオオ
サトシ「……まさか……これは……」
レッド「とくせい、しんりょくだ」ニヤ
サトシ「そんな! とくせいを発動させるためにわざと、フシギバナにあんなことを……?」
レッド「……ハードブラント」
ゴウカザル「ヴキャーッ」ドーン
サトシ「ゴウカザル、大丈夫か!?」
ゴウカザル「ウ、ウキャ」ゼエゼエ
レッド「……」
サトシ「……レッドさん、どうしてあなたは変わってしまったんです?」
レッド「……」
サトシ「あなたは、ポケモンにひどいことをさせるような人ではなかったはずだ!」
レッド「……」
サトシ「へえ、マサラタウン出身のポケモントレーナーが帰ってきてるんですか!」
オーキド「おおそうじゃ。サトシに似た、心優しいポケモントレーナーなんじゃよ」
サトシ「話してみたいなあ」
オーキド「今は家でゆっくりしているじゃろうが、もう少しすれば来るじゃろう」
オーキド「レッドという名でな、一時はロケット団を壊滅まで追い込んだ男なんじゃ」
サトシ「あのロケット団を!?」
オーキド「カントーリーグで優勝してから、ジョウト地方で冒険を続けていたらしい」
サトシ「レッドさんは、最初にどのポケモンをもらったんですか?」
オーキド「ああそれはな……おお、レッド!」
オーキド「これはひどい……誰かに痛めつけられたんじゃな」
レッド「……」
オーキド「治療室に運んでおこう。そのあいだ、君はサトシとしゃべるといい」
レッド「サトシ?」
サトシ「はじめまして、レッドさん! 俺、マサラタウン出身のサトシです!」
レッド「僕にそっくりだ……」
サトシ「優しいんですね、レッドさんは」
レッド「サトシくん、そっちの地方は平和かい?」
サトシ「ロケット団と、おかしな奴らがいますが、任せてください! 何かあれば俺が倒しますから!」
レッド「……!」
レッド「……すまない、気分が悪いんだ。僕はこれで失礼するよ」
サトシ「え……」
レッド「博士、ポッポをお願いします」
サトシ「あなたはいつだって、優しいトレーナーだった……」
レッド「……いくら優しくしたって、ポケモンにひどいことをする奴らがいれば意味がないんだよ」
サトシ「……悪の組織……!」
レッド「僕は各地方をまわり、悪の組織を倒し続けた」
レッド「カントーの次は、ジョウトへ行きロケット団の残党を倒した」
レッド「これで世界は平和になったかと思った」
レッド「……でも、違った」
レッド「そのボスも、倒したんだ」
レッド「しかし次はシンオウのギンガ団、イッシュのプラズマ団……」
レッド「キリがなかった」
サトシ「あなたは、たったひとりで……」
レッド「なにより傷ついたのは、ポケモンたちだった」
糞コテは気にすんなwww
プラズマ団「ミルホッグ、レバルダス、シャドーボール!」
レッド「ピカチュウ、10まんボルト、エーフィ、サイコキネシス!」
ピカチュウ「チュー!!」バチバチ
エーフィ「フィー……フィッ!」ドンドン
レッド「エーフィ! くそっシャドーボールが……」
エーフィ「フィッ、フィッ……」
レッド「もういい、休め、エーフィ」バシュッ
プラズマ団「よそ見してるんじゃねえよ! ミルホッグ、はかいこうせん!」
レッド「うわああああああああああああああ!!」
レッド「最も傷ついたエーフィは、もう二度とバトルができないほどになってしまった」
サトシ「そんな……」
レッド「君が旅立つ少し前の話さ」
サトシ「でも! 悪の組織はいつか完全に……」
レッド「いつか? いつかとは、いつだい?」
サトシ「……!」
レッド「君も気がついているんだろう? 徒労だと」
レッド「だって、僕が壊滅させたはずの組織は、みんな揃って君の前に立ちふさがったんだからね」
サトシ「……」
レッド「君には感謝している。僕の尻拭いをしてくれてありがとう」
レッド「もういいんだ……最強の僕の力で、君をマサラに帰してあげよう」
フシギバナ「バナァー!!」ドドドドドドド
サトシ「……俺は、諦めません」
レッド「……」
ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
レッド「……今の一撃でゴウカザルはひんし。もう何をやっても僕には……!?」
ゴウカザル「ウキャキャー!!」ボウッ
レッド「そんな……あれだけの攻撃を受けて……」
サトシ「弱いって見限られて……でも、何度もバトルして、ここまで強くなって……」
サトシ「そのトレーナーとのバトルに勝ったんです」
レッド「……!」
サトシ「諦めなければ、必ず道は開ける。俺は信じています」
レッド「……」
サトシ「見せてやろうぜ、ゴウカザル! 俺たちの力を!」
ゴウカザル「ウキャキャ!」
サトシ(シンジ……見ててくれよ)
サトシ「かえんほうしゃ!」
レッド「リーフストーム!」
ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
レッド「僕のポケモンが……負けた……?」
サトシ「もう一度言います。俺は……あなたを取り戻しに来ました」
サトシ「優しい、希望に満ち溢れた心を持ったあなたを」
サトシ レッド
ピカチュウ ピカチュウ
×ドンファン カビゴン
×ジュカイン ラプラス
ミジュマル ×フシギバナ
ゴウカザル リザードン
??? カメックス
レッド「ガウゥ」
サトシ「続けて頼む、ゴウカザル!」
ゴウカザル「ウキャッ!」
レッド「エアスラッシュ!」
サトシ「かわしてマッハパンチ!」
リザードン「グガアッ……」
サトシ「そのままフレアドライブ!」
ゴウカザル「ウ?キャ?ギャアアアアアアアアアア!!」ボオオオオオオ
リザードン「グガァーーーーーー」ヨロ
サトシ「やったぜ!!」
ゴウカザル「グギャーッ」ドンッ
サトシ「ぐっ、直撃した……」
レッド「行けっ、リザードン!」
サトシ「ゴウカザル!」
レッド・サトシ「フレアドライブ!!」
リザードン「ボオッ、ヴァーーーーーーーーーー」
ゴウカザル「ウキャッ、ギャーーーーーーーーー」
ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
サトシ「やったぜ! ゴウカザル!」
ゴウカザル「ウキャキャー!!」
ピカチュウ「ピッカチュウ!!」
レッド(なんだ、このトレーナーとポケモンは……)
レッド(そして、この感覚は……)
サトシ レッド
ピカチュウ ピカチュウ
×ドンファン カビゴン
×ジュカイン ラプラス
ミジュマル ×フシギバナ
ゴウカザル ×リザードン
??? カメックス
ラプラス「ラプー」
サトシ「まだいけるか、ゴウカザル!」
ゴウカザル「ウッキー!」
レッド(まだゴウカザルで行くつもりなのか……)
レッド(ポケモンを戦わせることに迷いがない……)
レッド(そして、ポケモンもそれにきっちりと応えている)
レッド(これが、最強のポケモントレーナー……?)
ラプラス「ラプー」ギュン
ゴウカザル「ウキャ? キャーッ」ドサッ
レッド「続けてしおみず!」
ラプラス「ラプー」ブシャアアアァァァ
ゴウカザル「ウキャアアァァァー」ビショヌレ
サトシ(こうかはばつぐん……もうゴウカザルは長く戦えない……)
サトシ「一気に決めるぞ! インファイト!」
ゴウカザル「ウキャアアァーッ!!」ドンッ
レッド(ラプラスに有利なかくとうわざできたか……だがこっちだって!)
ラプラス「ラ?プー!!」ドドドドドドド
ゴウカザル「ウキャーッ! ……キャッ」ドサッ
サトシ「ゴウカザル!!」
サトシ「よく頑張ってくれた、ありがとう」バシュッ
サトシ レッド
ピカチュウ ピカチュウ
×ドンファン カビゴン
×ジュカイン ラプラス
ミジュマル ×フシギバナ
×ゴウカザル ×リザードン
??? カメックス
サトシ(ここが正念場だ)キュッ
レッド(帽子を、回した?)
サトシ「ミジュマル、君に決めた!」
ミジュマル「ミジュマー!」
レッド(ここで体調不良のミジュマルか)
ミジュマル「ミジュ?」ゼエゼエ
サトシ「ミジュマル、アクアジェット!」
ミジュマル「ミジュマミッジュ!」ドンッ
ミジュマル「ミジュジュ?!」ゴオオオオオオオ
レッド「げきりゅうか!」
レッド(僕のように計算して発動させたわけじゃない……サトシくんの想いに応えようとミジュマルが……)
レッド「悪くない攻撃だ! ふぶき!」
ラプラス「ラプー!!」ゴオオオオオオ ドーン
サトシ「無理させてごめん、ありがとう」バシュッ
レッド「……」
サトシ「……」
サトシ レッド
ピカチュウ ピカチュウ
×ドンファン カビゴン
×ジュカイン ×ラプラス
×ミジュマル ×フシギバナ
×ゴウカザル ×リザードン
??? カメックス
サトシ「レッドさん、やっぱりあなたは強い」
レッド「どうする? ピカチュウを出すかい? それとも、最後のポケモンを?」
サトシ「俺はこいつを信じています。ピカチュウは、最後です」
ピカチュウ「ピカピ……」
レッド「わかった。いけ、カビゴン!」
カビゴン「カビ」
レッド「さあ、最後のポケモンを出すんだ」
サトシ「……」ニヤッ
ボンッ
サトシのカビゴン「カビーーーーーーーーーー!!」
レッド(ということは、僕はサトシくんの残りの手持ちを、全て持っていることになる)
レッド(そして、最後にはこいつが……)
レッド(完全に分はこちらにある!)
レッド「カビゴン! かみくだく!」
サトシ(レッドさん、いい表情をするようになりましたね)
レッドのカビゴン「カビ」ガブッ
サトシのカビゴン「カビーッ!」
サトシ「負けるなカビゴン!れいとうパンチ!」
サトシのカビゴン「カビッ!」バキッ
サトシ(たぶん、相性に関係なくダメージをくらうはず……それなら!)
サトシ「まもるだ!」
サトシのカビゴン「カビッ」シュイーン ドンドンッ シュー
レッド「たたみかけろ! ギガインパクト!」
サトシ「はかいこうせん!」
カビゴン「「カビカビカビカビーッ」」ドーン
サトシ「……お互いに動けませんね」
レッド「……」ニヤッ
レッド「僕もだよ」
サトシ「レッドさん……」
レッド「数年前に、君に似たトレーナーが訪ねてきてね」
サトシ「え?」
レッド「君は、彼と似ている。それがよくわかったよ」
レッド「そ、そんな……」
ピカチュウ「ピ、ピカ?」
レッド「この僕が、引き分け?」
サトシの父「君はなかなかの強さだ。楽しかったよ!」
ピチュー「ピチュチュ?」キュウ
レッド「君はどんな逆境に立たされても、諦めないからね」
サトシ「諦めかけたことは何度もあります」
サトシ「その度に、ポケモンたちが」
ピカチュウ「ピッカ!」
サトシのカビゴン「カビ!」
サトシ「俺を、勇気づけてくれたんです」
レッド「……ああ、僕もそうだった」
レッドのカビゴン「……カビ」
レッド「さて、そろそろ動き出せるころだ」
サトシ「次で決めます!」
サトシ「れいとうパンチ!」
レッドのカビゴン「カビ」ブオオオオオオオ
サトシのカビゴン「カビカビー!」フュオオ
サトシのカビゴン「カッ、カビビッ……」カチコチ
サトシ「カビゴン!」
サトシのカビゴン「カビ」ドーン
サトシ「カビゴーン!」
ピカチュウ ピカチュウ
×ドンファン カビゴン
×ジュカイン ×ラプラス
×ミジュマル ×フシギバナ
×ゴウカザル ×リザードン
×カビゴン カメックス
サトシ「あとは、お前だけだ」
ピカチュウ「……ピカ」
レッド(相手は残り一匹……僕のピカチュウの技のダメージも受けていて弱っている)
レッド(3体倒せるとは到底思えない)
レッド(思えないのに……なんだ?)
サトシ(こうなることは予想できた)
サトシ(みんな、見ててくれ)
サトシ(これが、最強のポケモントレーナーとのバトルだ!)
レッド(ああ、わかった)
レッド(僕が彼を恐れているのは、彼が??)
レッド(最強のポケモントレーナーだからだ!)
レッド(帽子を戻したか。僕も、この帽子とずっと)グッ
レッド(旅を続けていたんだ!)
サトシ「ピカチュウ、エレキボール!」
レッド「カビゴン、シャドーボール!」
ピカチュウ「ピカピカ、チュピ!」
カビゴン「カビ」
ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
サトシ「でも、速さならピカチュウの方が上です!」
レッド「しまった!」
サトシ「ピカチュウ、でんこうせっか!」
ピカチュウ「ピカ!」
カビゴン「ガビ」ドンッ
カビゴン「カビ」ドサッ
ピカチュウ ピカチュウ
×ドンファン ×カビゴン
×ジュカイン ×ラプラス
×ミジュマル ×フシギバナ
×ゴウカザル ×リザードン
×カビゴン カメックス
レッド「頼りにしてるよ、ピカチュウ」
レッドのピカチュウ「ピッカ!」
サトシのピカチュウ「ピカピー」バチバチ
レッドのピカチュウ「ピカー」バチバチ
ドーン!! ってだめか?
レッド「こっちもアイアンテールだ!」
サトシのピカチュウ「チュウ、ピカ!」ゴウッ
レッドのピカチュウ「ピッカー!」ドウッ
ガキィン!
サトシ「互角!?」
レッド(いや違う……サトシ君のピカチュウはボルテッカーをくらってもなおこの威力……体力が同じなら完全に負けていた)
レッド「10まんボルトだ、ピカチュウ!」
サトシのピカチュウ「ピ?カ、チュ?ウ!」バチバチ
レッドのピカチュウ「ピカピ?カ!」ドオオオオン
レッド(わかっている……)
サトシ「でんこうせっか!」
レッド「むかえうて!」
サトシ(どちらにしたってこの勝負……)
レッドのピカチュウ「ピッカァ!」バシュッ
レッド(同じ技じゃ決着はつかない)
サトシ(雌雄を決するのは……)
レッド「接近してボルテッカー!」
サトシ「ギリギリまで近づいてエレキボール!」
レッドのピカチュウ「ピカピカピカピカ……ピッカァ!」ドドドドドドド
サトシのピカチュウ「ピカピカピカピカ……ピカッ、チュピッ」ズオァ
ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
レッド「ピカチュウ!」
レッドのピカチュウ「ピッカ……」
レッド「心配ない、勝てるさ」バシュッ
サトシ レッド
ピカチュウ ×ピカチュウ
×ドンファン ×カビゴン
×ジュカイン ×ラプラス
×ミジュマル ×フシギバナ
×ゴウカザル ×リザードン
×カビゴン カメックス
サトシ「はい」
レッド「ついに最後のポケモンだ、ここまでよく頑張った」
レッド「でも、僕は負けない」
レッド「この、親友にかけて!」ボンッ
カメックス「ガンメガ!」
レッド「俺はコイツで行きます」
オーキド「レッドは、水のポケモン、ゼニガメに決めるのじゃな?」
グリーン「じゃあ、俺はこれ!」
レッド「……」
グリーン「……待てよレッド! せっかくじいさんからポケモンもらったんだぜ?」
グリーン「ちょっと俺の相手してみろ!」
レッド(こうしてると、グリーンを思い出す)
レッド(あいつ今どこで何してるんだろうな)
サトシ(シゲル……)
サトシ(俺がここに来ること、応援してくれてありがとう)
サトシ(これが正真正銘の、ラストバトルだ!)
レッド(取り戻してきたよ)
レッド(ポケモンバトルに、ワクワクする気持ちを!)
カメックス「……」コクッ
サトシ「はい」
レッド「最強のポケモントレーナーは、二人もいらない」
サトシ「わかっています」
レッド「僕か!」
サトシ「俺か!」
レッド「どちらかが最強だ! いくぞ! ハイドロカノン!」
カメックス「ガンッ、メガー」ズドドドドドドドド
サトシ「ハイドロカノンに向かって10まんボルト!」
レッド「しまった!」
レッド「水流を通って電撃が……」
カメックス「ガンメガー!」ビリビリ
サトシ「さらに! カメックスははんどうで動けない! いまだ!でんこうせっか!」
ピカチュウ「ピカ!」ドンッ
カメックス「ガンメー!!」グラッ
レッド(熱くなって、単調な技を選んでしまったか)
レッド「そうはさせない! ラスターカノン!」
カメックス「ガンッ……メーーーーーーー!!」シュオーン
ピカチュウ「ピッカァ!」ドーン
サトシ「ピカチュウ!」
サトシ「あの至近距離から、切り返すなんて……さすがだ」
サトシ「エレキボールでむかえうて!」
レッド「かかったね。ふぶきに切り替えろ!」
ピカチュウ「ピカ!?」
カメックス「ガンメー……ガアアアアアアアアアアアァァァァァァァ!!」ビュオオオオオオ
ピカチュウ「ピッカァ!!」ズズズザー
サトシ「ピカチュウ!」
レッド「ピカチュウはふぶきのような広範囲の技を持たない。残念だったね」
サトシ「ええ……」
レッド「この勝負、楽しかったよ」
サトシ「広範囲の技を持たない小さなポケモンだからこそ、どこにいるのかわからないでしょう?」ニヤッ
カッ!!
レッド「この光は……!」
サトシ「いけえピカチュウ! 10まんボルト!」
レッド「地中に隠れていたのか!」
ピカチュウ「ピ?カ?チュウ!!」バチバチ
カメックス「ガーメー!」ドオオオオオオオオオオオ
サトシ「これで……」
カメックス「ガ、ガンメガ……」ヨロ
サトシ「持ち直した!?」
レッド「カメックス! ハイドロカノン!」
カメックス「ガ?メ?」シュオオオオオオオ
サトシ(これを返すことができなければ、俺たちの負けだ)
サトシ(10まんボルトじゃ返せない)
サトシ(なら!)キッ
サトシ「ピカチュウ! 特大のエレキボール!」
レッド「10まんボルトじゃない!?」
レッド(読みが外れた……電撃を放たない分、ピカチュウは身軽だ)
レッド(かわされやすいか……いや)
レッド(サトシくんは、必ず真っ向からくる!!)
レッド「攻撃を続行! ハイドロカノン!」
ピカチュウ「ピカピカピカピカ……」シュインシュイン
カメックス「ガアアアアアアアアアアアア!!」ズオッ
ピカチュウ「ピカピカピカピカ……チュピッ!!」ドーン
ドッカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
サトシ(立っているのは??)
レッド・サトシ(どっちだ!?)
ピカチュウ「ピカ!!」
カメックス「が、ガメ?」キュー
レッド「……!」
サトシ「ありがとう、ピカチュウ」ニコッ
ピカチュウ ×ピカチュウ
×ドンファン ×カビゴン
×ジュカイン ×ラプラス
×ミジュマル ×フシギバナ
×ゴウカザル ×リザードン
×カビゴン ×カメックス
SATOSHI WIN!!
レッド「間違いなく、君が最強のポケモントレーナーだ」
サトシ「俺は、称号が欲しいわけではありません」
レッド「……わかっている」
レッド「君は、僕を取り戻しにきてくれた」
サトシ「はい!」
レッド「ありがとう」
サトシ「レッドさん……」
サトシ「必ずそう言ってくれると、思っていました」
レッド「いつの時代も、悪ははびこる」
レッド「でも、君とポケモンたちを見ていたら」
レッド「もう一度、信じてみたくなったよ。正義と、ポケモンの可能性を」
サトシ「はい!」
レッド「また、会うときには、もう一度バトルしてくれるかい?」
サトシ「もちろんです!」
ピカチュウ「ピカ?」
サトシ「ありがとな!」ニコッ
ピカチュウ「ピッカ!!」
レッド「帰ってきてたんだな」
???「なんのよーだよ」
レッド「シロガネ山の、みやげ話さ」
???「聞きたくねーよ、そんなの」
レッド「そう言うなよ、グリーン」
グリーン「で、なんだって?」
レッド「最強のポケモントレーナーの話さ、な?」
メガカメックス「ガンメガ!!」
実は、オリジンとXYの放送を見てたら2人のバトルが見たくなったのが始まりでした
本当はオリジンのレッドは気に食わなかったのですが←
放送を無駄にするわけには行かないので別のレッドで挑んでみた所存ですw
以下、レッド達のみんなへのメッセジをどぞ
レッド「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
サトシ「いやーありがと!
俺のかっこよさは二十分に伝わったかな?」
ドンファン「見てくれたのは嬉しいけど扱いがひどいね・・・」
ピカチュウ「見てくれありがとな!
正直、ピカピカ打つのだるかったのは本当だよ!」
カメックス「・・・ありがと」ガンメガ
では、
レッド、サトシ、ドンファン、ピカチュウ、カメックス、セレナ「皆さんありがとうございました!」
終
レッド、サトシ、ドンファン、ピカチュウ、カメックス「って、なんでセレナが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり
面白かった
久々に初期ポケモンやりたくなった
転載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1382244982/
感謝しますm(__)m
(´-`).。oO(コメント)